日本神経免疫学会とは

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事業概要

最近の神経科学および免疫学の急速な進展の結果、神経系と免疫系との間に極めて密接な相互関連性が見出され、両者を統合する神経免疫学という、新しい学問領域が形成されてまいりました。

この神経免疫学の発展によって、多発性硬化症、HTLV-I associated myelopathy、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、多発筋炎、腫瘍随伴症候群などの難治性神経疾患に対して、多面的な研究と治療の展望が開けて参りました。

この領域は当然、学際的色彩が強く、種々の立場の専門家の協力と自由な意見交換が極めて重要であります。これまでの我が国では、厚生省特定疾患・免疫性神経疾患調査研究班を中心にして国際的にも輝かしい業績が数多く発表されてきました。しかし財政的事情などにより、本年より同班においてワークショップを持てなくなった経緯もあり、さらに学際的で自由な研究発表と討議のための適切な場を創造することが緊急の課題となって参りました。

これらのことを勘案して、発起人一同の討議の結果、ここに新たな組織として「日本神経免疫研究会」を結成することを提唱し、関係者各位の御参加と御協力をお願いする次第であります。

(1988年8月6日 設立趣意書より)